最近観た映画、高校生無頼控について

最近観た映画(といってもユーチューブだけど)
とっても変テコな映画を観た。
「高校生無頼控(こうこうせいぶらいひかえ)」、「高校生無頼控 突のムラマサ」の二本。

仕事をしながらのながら閲覧だから細かいとこまでは観ていないんだけれど
70年代特有の無軌道でアナーキーな、なんでそうなるの?って内容。

主人公は、涅槃で待つの、沖雅也
沖雅也をまじまじと観たのは初めてなんだけれど、鍛え上げられた肉体にふんどし!!
妖しい色気を振りまいていて、この映画の主人公にはハマリ役。

ストーリーをかいつまむと、
主人公の村木正人、通称ムラマサは逮捕された過激派(!)の兄の為に心労で自殺した
母の仇となってしまう兄を切る為に、高校生なのに刀を持ち歩き日本全国を
無宿旅行をしているという70年代世相を反映したアナーキーな設定。

こうかくととってもシリアスな感じけど、兄を切るっていうお題目はどこへやら
行く先々で女性とイタすという内容。幼馴染、質屋のお姉さん、高飛車なモデル、
金髪外人女性の暴走族(武器は鞭!)ロックバンド「黙示録」のグルーピー、最後には
過激派の女と野球拳とただひたすら鍛え上げられたふんどし姿でイタす。

ムラマサは示現流という剣道の達人でやたらめっぽう喧嘩が強い御。そして強いだけでなく
過激派の兄の影響かやたら弁が立ち独自の哲学「三流主義」を座右の銘としていて
「血を流し、汗を流し、涙を流す」というキャッチフレーズを劇中で使用する
70年代の白けきった世代に向けたムラマサ流のエールなのである。。

ともあれ、最後に兄(岸田森)と会うのだが、この過激派を演じる
岸田森がデビッドボウイのようになんだかかっこいい。

最後には兄を切らず颯爽とどこかへ旅立ち映画は終わる。
見終わったあと、この映画は一体何をどうしたいのか、
最後まで良くわからないが一本筋の通った?ある種のすがすがしさが残った。

72代生まれの僕に当時の世相や空気はわからないが、
なんだか映される街、鹿児島、神奈川、東京の今から見ると
垢抜けない田舎くささが何ともいい感じ。

この時代はこの時代で大変だったのだろうけれど
なんだかほのぼのアナーキーな良い時代だったんだろうなと想像する。

続編の「高校生無頼控 突きのムラマサ」は主人公がかわり
大門正明演じるなんだかおっさんくさい高校生の映画になってしまった。
でも、冒頓しつつ聡明なキャラクターでこれはこれでいい感じ。
アンヌ隊員役のひし美ゆり子さんが出ていて
なんだか得した感じ。あとキレンジャーが出ていたのも得した感じ。
この時代に高校生だった人たちってもう60代くらい?
時間が立つのが本当に早い。自分の人生をどう使うか、
有意義といえる人生にするか否かは自分次第だね。

今やったほうがいいこと、今やりたいこと
明日のためにやったほうがいいこと、やってはいけないこと

見極めが難しい。明日死ぬかもわからない世の中。
与えられた1日の時間はみんな同じ。何を優先するのがいいのかね。

まさか、ニートみたいにやりたいことだけしかやらないわけにはいかないしね。
ホームレスみたいにすべてを捨てて楽?に生きるのもいいかもなんて
ふと思う自分が怖い、ほんとに怖い、、、まぁ絶対に捨てたりしなけれど。

気を引き締めて、楽しく仕事を。そして余暇を、趣味を楽しみたいもんだ。
次は時間があれば「太陽を盗んだ男」を観たい。